起きたとき、横に蓮さんはいなかった。
もし、私が蓮さんの彼女だったら、蓮さんは起きるまで私の横に居てくれたのかな…
私は、ダルい身体と痛む腰を抱えながら、はだけた制服を着て、リビングへ向かった。
リビングに行くと、そこにも蓮さんはいなかった。
しかし、そこには親子丼をしっかり食べた形跡があった。
親子丼…食べてくれたんだ…
私は、夕飯を食べる気が失せていたので、残りを冷蔵庫にしまって、身体をほぐしながら洗い物をしていた。
すると、ドアが開いて蓮さんがリビングに入ってきた。
「起きたのか…」
蓮さんはお風呂に入っていたのか、髪の毛が濡れていた。
「ごめんな。激しくし過ぎたな…。しかも、初めてだっただろ。」
そう言って、私をみつめた。
「親子丼、おいしかった。あと、みくるも風呂入れよ。空いたから。残りの洗い物は俺がやるから。それから、Yシャツ、新しいの買ってやるよ。」
と言ってきた。
私は、その言葉に甘えて、お風呂に入りに行った。
お風呂で、自分の身体をみてみると身体中に赤い印が点々とついていた。
彼女いるのに、キスマークなんか私に付けちゃっていいのかな…
そのキスマークは、さっきまでの蓮さんとの行為をまざまざと思い出させた。
蓮さんが私をただの都合のいい女だとしか思ってないことはわかってるけれど、そのキスマークを私に付けてる一瞬だけは、彼の目には私しか写ってないと信じて、私はキスマークだらけの自分の身体をそっと抱きしめた。