その後、どのようにして家に帰ってきたのかわからない。



今まで私は蓮さんには彼女なんかいないと心の底で勝手に思っていたのだろう。



今日見た蓮さんの彼女はとても聡明そうで、自信に溢れていて、やさしそうで、美しい人だった。



蓮さんと本当にお似合いだったな…



あの後、2人は横にあった車に乗り込んで、あっというまにいってしまった。



私は暫くその場に立ち尽くしていた。



取り敢えず、夕飯つくろ…



蓮さんの彼女を見て今更、何傷ついてるんだ、自分!



彼は私とは別次元の人だとわかっていたはずじゃないか…



私はノロノロと動き出した。