そして、蓮さんに作っておいたお弁当を渡してから、学校に行く。
私は毎日、リンに神木さんの話をした。
昨日は、こんなことがあって、すごくかっこよかった!とか。
リンはもう呆れてるだろう。
私はもう蓮さんに溺れていた。
帰ってきたら、すぐ食材の買い出しにいき、掃除と洗濯。
料理を作ったり、勉強してたりしたら、すぐ蓮さんが帰ってきて、夕飯を食べる時間になった。
そして、私は明日のお弁当の下ごしらえをしてから、寝た。
家賃は払わなくていいし、光熱費や、食事代も蓮さんと共同に使ってるので私は払わなくていいと蓮さんは言ってくれた。
私のお弁当のことも、蓮さんのお弁当一緒に作っているので、気にしなくていいとも言っていた。
私、蓮さんにこんなによくされていいのかな…
蓮さんになにも返せないことが悔しくて、おいしい料理を作る努力をしたりして、頑張った。
土曜日、午前中は学校があり、そのあとバイトにいってから、とおるとお母さんに会ってマンションに帰ってきた。
土日も仕事があるらしい蓮さんは、夜に帰ってきた。
わ日曜日も一日中働いてる私に、蓮さんは給料をあげるからバイトを辞めたら?っと提案してきた。
もちろんそれは断ったが、私には蓮さんは一体どのくらい稼いでいるのかという好奇心がふつふつ沸いてきた。
ネットでこっそり調べてみると、私は後ろにひっくり返った。
年収五十億以上だろうとかかれてあったのだ。
今まで少しだけ、私にやさしすぎる蓮さんに、甘い幻想を抱いていたのだが、それは粉々に打ち砕かれた。
このことは私に、蓮さんが別次元の人であることをまざまざと見せつけることになった。
それは、私をとても苦しめることになった。
それでも、蓮さんのそばに居られるだけで充分だと自分に言い聞かせた。