神木さんの家でバイトしだして数日が経った。
「みくるちゃん。君に渡したい物があるんだ。」
「はい、なんですか?」
「はい、これ…」
神木さんは何か紙袋を渡してきた。
「開けてみて。」
ガサガサガサ
「ああ!かわいいー!!」
その中にはかわいいワンピースと靴が入っていた。
「こんなの、受け取れないです。」
「何言ってるんだ。いつも美味しい料理を作ってくれるみくるちゃんに、
ささやかなプレゼントだよ。」
「でも…」
「こういうのは、受け取ってよ。貰ってくれないと、俺男だから着れないし、困るだけだからさ。」
「わかりました!ありがとうございます!大事にします。」
多分、神木さんはやさしいから、お金が無くて服はいつも制服を着ている私を
可哀想に思って買ってくれたんだろうな…