すぐに電話のことを思い出した。
「神木さん?」
「大丈夫か!?今どこにいる?何があった!?」
「大丈夫です。今、○○のコンビニのトイレの中にいます。まだ、外にさっきの人がいるかもしれなくて…」
「今、そっちに行くから。」
ブチッ
神木さん、全然関係ない人なのに、こんなに迷惑をかけてしまって本当に申し訳ないな…。
しばらくして、外から、
「白石さんいる?神木ですが。」という声が聞こえてきた。
「はい…います。ありがとうございます。」
トイレから出ると神木さんが心配そうな顔をして立っていた。
「取りあえず、話そう。今日は奢ってあげるから、どこか行く?」
「はい。ありがとうございます。」
2人でコンビニを出ると、ふとしさんが外に立っていた。
私たちを見て、
「なんだ。こんなイケメンな彼氏がいるのか…。チッ」
と言って、どこかに去っていった。
「今の人だったのか?」
神木さんが顔をしかめながら聞いてきた。
「はい。」
「今まで会ったことのある人なのか?」
「はい。」
「どこで会った?まあいい。後で、ゆっくり話を聞くよ。」