真っ暗な部屋のドアが開いて、
『誰か』が静かにベッドの前に立つ。

私は寝たふりを続ける。

『誰か』に起きてることが気づかれてはいけない──。



ベッドに入り、私のパジャマを慣れた手つきで乱していく。

私の体中を撫で、口に含み、指が入れられる。
それでも、寝たふりを続けることしかできない私。






──気持ち悪い。

この時間も、私自身も。