違う、こんなことしてる場合じゃない。 先生を勢いよく追う。 あぁ双眼鏡持ってくるべきだったなぁ。 って去年も思ってたのに学習しろよ私。 「あっ、先生!いや、さすがっす!」 誰かの声で、私はすぐに振り向くとタオルを首からぶら下げた先生がクラス席の後ろに立っていた。 唯~と言いながらスムーズに元の一番後ろの席に戻る。 「お前、本気で殴るよ?」 「唯、足速かったゾッ!」