「生徒と、付き合えないんじゃないんですか。」





先生と体を離したとき、ふと我に返ってムードをぶち壊すようなことを言う。





「半年、待っててくれないか。かっこよく、そんなのどうでもいいとか言いたいけど、ごめん、俺にはできない。だから、卒業までの半年待っていてほしい。」





どんなに素敵な約束だろう。

止まったはずの涙はまた流れていて、だけど少し前に流した涙との違いに幸せな気持ちになる。





「2年半近く先生のこと好きだったんです。待てない訳ないじゃないですか。」





そうして先生の胸に飛び込む。