「美奈は、面白くて優しくて、人から好かれるすごい素敵な子だなってずっと思ってて。特別な生徒だった。生徒としか見てなかったけど、美奈がキスしてから、やっぱり色々と考えるようになってな。」





先生の言葉に頷きながら聞く。





「意識、するようになったんだと思う。だけど、好きになるのが怖かったからずっと避けてた。嫌な思いさせてごめん」





首を振ると、先生はまた話し出した。





「昨日、話したいって言われて、言われることはもう分かってた。なんて答えようかなとか来るまで考えてた。やっぱり正直俺は生徒とは付き合えない。教師辞めたくないから、リスクは背負えない。」