私は自分の席に座って、 チョコが山積みにされたままの先生の机を見つめる。 「モテすぎだよ、先生」 こうやって深く考えず渡せたらいいのに。 でも、あまりに大きくなりすぎた自分の気持ちのまま 義理だと渡すのは多分できない。 いろいろと感情が頭をまわって、なぜか涙が溢れ出る。 誰よりも先生が好きなのに。 すると、ガラッとドアが開く音がした。