「なぁんか最近暇だよなぁ」


全てはこの一言から始まったんじゃないかと
今でも思う。

誰がいったのかは、忘れてしまったが。

気づくと私は友人の椿と一緒に、
訳のわからない森のなかにいた。

澄んだ空気に、抜けるような青空。
悠々と空を飛ぶ鷲(?)

遠くから水の流れる音も聞こえるから
滝か川なんかがあるのだろう。

なかなかの自然だ。

もっとも……


「大将、こいつァ上玉だぜ」

「あぁ、高く売れるだろうなァ」


そんなドラマのような台詞を吐く輩さえ
いなければの話だが。