それを言うとユーキは
迷った顔を見せた

そしてそのままユーキは
昔の思いを話してくれた
その思いは驚くほどに私と一緒だった

ユーキと思っていることが一緒なのに
何でこうもすれ違うんだろう

「……フフッ」

私は笑ってしまった

「ちょ!今鼻で笑っただろ!」

そう言いながら顔を少し赤くするユーキ

「笑ってないって!」

ダメだ、
笑ってしまう

そうするとどんどん顔を赤くするユーキ
そんな姿もかわいく見えてくる

「もー、いいよ」

あ、拗ねた

「いや、2人思ってること一緒なのにさ、すれ違いすぎてて!」

そう言うとユーキはきょとんとした顔をした

「俺のことが好きってこと?」

いや……まぁ、そうなんだけど…
いざ言われると恥ずかしい……

「うん、彼氏出来たっていうのも嘘……ユーキがどんな反応するんだろうと思って……」

好きだったんだもん
気になるよ

「ごめんな」

ユーキの口から放たれたいきなりの言葉

「これでおあいこ!」

笑顔でそう言った
そうするとユーキは私を抱きしめてくれた

「こんな俺でいいのか?」

当り前だけど、口に出すのは恥ずかしい気もしたから
これに答えるように強く抱きしめ返す

「あ……」

だけど不意に放たれたユーキの声