「だから、しらないっすよ~」

そう言う船津先輩
明らかに目が泳いでいる

「嘘よ!ユーキはここにいるんでしょ!?」

女は一歩も引かない
すると、ユーキが私の足元で

「ヘックシッ!」

かわいいくしゃみをした
……バカ

「ほら!いるじゃない!!」

そういって、女は音のした方に
必然的に私のところに向かってくる

やばいって……バレるよ……

「すみません、授業始まるんでかえってくだい」

え?中島って子だよね……?

「はぁ!?お前に関係あるの!?」

「こんなこというの嫌だけどこの学校で別枠に逆らったら生けてけないよ?」

次に小笠原先輩の妹さんも言う
この学校は、別枠の寄付金で成り立っているようなものだから別枠に逆らうとこの学校では過ごしていけない

そうすると観念したのか
女の子は悔しそうな顔でさっていった


「ありがとな……」

ユーキが出てきてお礼を言う

「いやいや!勘違い」

セイラの発言にユーキは首を傾げる

「村田って……最低な男って有名……」

ミヤビも続ける
ユーキってそんな有名なんだ……

「じゃあ、なんで助けたわけ?」

ユーキが訪ねる

「いや、先輩なんか助けてないし」

「……助けたのは、そこの女の子……」

そう言いながら
私のほうを指差す2人

「えぇ!?なんで私を!?」

「いや、このクラスの子とさ仲良くしたいんだけど……」

「なんとも言えない子ばっかりで……」

この子達なかなか怖いな

「セイラでいいから!」
「私は、ミヤビって呼んで……?」

なんか、幸先いいかも……