「久しぶり……だな」

「うん……」

そう、ほんとに久しぶり
こんなに時間が経つと
緊張して何をしたら良いのか解らなくなる


「んなに、緊張すんなよ!幼なじみだろ?」

この言葉に顔がついほころぶ
見た目は変わっていてもユーキはユーキ
何も変わってはいない
そう解った時は嬉しかった

「ねぇ!今日はご飯食べていってよ!」

もっとユーキと話したい!
それに……昔交わしたユーキとの小さな約束

将来絶対ユーキに手料理を食べさせること

将来絶対ダンスで人を喜ばせること

将来絶対……ユーキと結婚すること…

こんな約束ユーキ絶対忘れてるだろうな
そう考えるとなんだか悲しくなってくる

でも、いいや!勝手に約束果たしてやる!

「あー、今日は用あるから…ごめんな」

「なにが?」

「お前…今俺にご飯食べてけって誘わなかったか?」

あ、そっか
誘ったわ……!

「用あるなら仕方ないから!また空いてる日来てよ!」

「さんきゅーな」

そう言ってユーキは私の部屋から出ていった