「これは失礼。

申し遅れました。私の名は高峰徹(たかみねとおる)。

以後お見知りおきを。」

高峰徹?

そんな人聞いたこともない。


「手荒なマネはしたくないのですが、しょうがないようですね。」


何かくる!

そう直感で感じ取ったあたしは一か八かで心に念じた。

『結界』

「封印(シール)」

反射的に目をつぶったけど何も変わったところはない。

もしかして、成功した・・・?


「そんなバカな・・・!?

まだ力は開花してないと言っていたはず。

なぜ!?」


この様子は成功したようね。


でもこの結界が長く続くとは思えない。


陸が早く気付いてくれるのを待つしかない。