和馬、大丈夫かな?
でもそういう時の為のあたしなんだよね・・・!
あたしが弱気になってちゃダメだよね。
「俺、さっきお姉ちゃんとも話したんだけど。
レイクになりたい・・・。」
その瞬間、空気が変わった気がした。
「・・・。」
長い沈黙。
誰も話さない。
そんな永遠にも感じた沈黙を破ったのはお母さんだった。
「な、何言ってるの和馬っ!
そんなことダメに決まってるでしょ!
私、桜華にもお願いしたわよね!?」
「・・・、でも。お母さん、話だけでも・・・・・・。」
「待ちなさい。」
お父さん?
今度はみんなの視線が一気にお父さんの方へと移る。
お父さんは一呼吸おいて、声を発した。
「和馬の好きなようにしなさい。」