「お姉ちゃん。俺、レイクになるよ。」
“レイク”その言葉聞いた瞬間、あたしは耳を疑った。
「レイクなんて絶対にダメ!
もし、もし死んじゃったらどうするの!?
レイクになるなんて言ったら友達に笑われるよ?」
『なんで命を無駄にするんだ。』って。
『バカなやつ』って。
和馬が良くてもあたしが許さない。
あたしの為に和馬がバカにされるなんて絶対に許さない。
「お姉ちゃん。俺は“自分”の為にレイクを目指すんだ。
確かにバカにされるかもしれない。
後悔するかもしれない。
でも、お姉ちゃんを1人にさせて、そのまま会えなくなったら・・・。
絶対その方が後悔する。
いつ自分がどんな風に死ぬなんて誰にもわからない。
俺は俺の為にレイクを目指す。」