「だから、これからも、ずっとそばにいてくれないか?」
確かめるように言う帝に、私は疑問をもった。
「何で、今それを聞く?」
「お前は、本当に俺のそばにいてくれるのか、心配になった」
と真顔で答える帝。
本当にめんどくさい奴だな・・・。
そんなこと
「当たり前だろ。
私はお前のそばから、離れたりしねーよ」
と胸を張って、笑って答えた。
「俺は、幸せ者だな。
一生、一のことを愛し続ける自身ができた」
と、帝は嬉しそうに微笑み、少し膝を曲げて私に軽いキスをした。
途端に周りからは拍手があがった。
それに応えるように、帝は私の背中と膝の裏に手を回し、軽々と持ち上げた。
お姫様抱っこをされ、より近くなった帝の顔に、私は頬だが、お返しにとチュっとリップ音をたててキスをした。