え。
え?
えっ??
えええええええええええええええええええーーーー??!!!
う、うそでしょおおおおおー?!?!?!?!?
目を大きく見開いている私に、男の子は笑いかけた。

「うちの学校はでかいですもんね!!ええと、改めまして、『咲坂 春哉』
です!よろしく!」

ハルヤ。
ハルヤって言うんだ、、、。
なぜだかわからないけど、初めての聞いた名前に胸がドキドキしてくる。
私はハルハル(今つけたあだ名)をじっと見つめた。

すると。

「、、、、?!」

お次はハルハルも、動揺したように胸に手を当てた。
その様子に、こっちまでさらにドキドキが加速する。
なんだろ、この感じ、、、、。
くすっぐったいようなあまい感情が、さっきから止まらない。
そう、ハルハルと、、、、。
出会ってから。
そう気づいたとたん、またなぜかわからないけど、ほっぺたが熱くなってきた。
もう、私ってばどうしたんだろう?!
し、しっかりしろ!!!
ビミョーな空気の中、あわてて頬を押さえながら、何か話題がないか探す。
うーんと、うーんと、、、、。
あ、そうだ!!

「え、えと、あの、もう、バスのじ、時間だから一緒に、い、行こう?!!!」

そう提案すると、まだぎこちないタメ口でハルハルは言った。

「わ、わかった。じゃあ、バス停行く前に名前教えて?」