じょ、上手って、、、。
言われた、、、、!!!!
嬉しさで、胸がいっぱいになる。
私は、まだ少しとまどいながらも、小さい声で言った。

「え、えと、『ハル』です、、、!!!」
「うそおおおおおおおおおお?!」

突然彼が大声を出すもんだから、私もビックリ。

「まじかよ、、、。」

とかボソボソつぶやく男の子になにもできないでいると、なにか区切りがついたのか、ちょいちょいっと手招きされた。
な、なんだろう、、。
ちょっと怖い、、。
若干おびえながら、そろそろと近づくと、急に片方のイヤホンを差し出された。

「こ、これは、、?」

混乱している私をよそに、彼は相当興奮してるみたい。

「いいから、ちょっと聞いてみて下さい!!」

そんなにきれいな目で言われたら、断れるわけないでしょお、、?!
私はドキドキしながら、そっとイヤホンを耳につけた。
すると。

「えっっっ、、、。!!!!」

全く同じ音楽が、耳に流れ込んできたの、、!!
驚きを隠せない私に、男の子はヒマワリみたいな笑顔で笑った。

「スゴくないですか!?俺たち、同じタイミングで同じ音楽聞いてたんですよ!!!!」

なに、それ、、、、。
スゴすぎる!!!!!!!
奇跡じゃん、、、!!!!
私もすっかり興奮して、満面の笑顔を浮かべる。