「痛ったぁぁぁぁぁぁっ!!!!!心ちゃん酷いよ!!初対面の堕天使にいきなりキックって!!」





堕天使・・・何を言っているんだ。・・・中ニ病かな。






とりあえず私は電気をつけた。









そこにいたのは・・・








「始めまして心ちゃん!!僕は堕天使のルシュフ!!心ちゃんに魔法をかけにやって来ました!!」






黒い羽をはやした男。顔立ちは整っている方。・・・って、黒い羽?!










夢みてんのか、私。



試しに頬をつねってみたが変化は無い。








あ・・・もしかしてこの羽が偽物なのかも!!





私は試しにルシュフとかいう中ニの羽を引っ張ってみた。








「痛い痛い痛い痛い痛い心ちゃーーーーん!!!」







本物?







ってことはこいつは・・・堕天使?!






いやいやいや!!おかしいって!!






言ってることも、あいつも、おかしい!!非現実的すぎる!!










「だから信じてって、僕は正真正銘の堕天使さ。」



「それでハイ信じますって人の方がいないって・・・」





これが悪い夢なら早く目を覚ましてくれ、私。





「心ちゃんさー、恋ってしたことある?」



恋・・・・?




「無いけど。私の中学ライフは最悪だったからさー」




私はため息をし、そう言った。





「ふーん・・・ならもっとこの魔法をかける価値あるかもねー」



魔法・・・?価値・・・?





「安心してよ。心ちゃんの高校生活、中学の方がマシだったと思えるほど酷いものにしてあげるから」




堕天使はそう言って微笑んだ。






なら安し・・・できんわっ!?高校生活酷いモノにしてどーする!!






「じゃ、まず眠ってもらおーかなー。オヤスミ、心ちゃん・・・」





眠る?!は?!私に・・・何・・・を・・・