「花野」



俺はそう言って花野を呼び止めた。








「ああっ?!奏かぁ・・・助かったぁ・・・」







助かった?何が?



いや、今はそれよりも・・・










「花野、一緒に帰るぞ」





・・・あぁ、言えた。






「うん!!帰る・・・もがっ?!」





転校生・・・吸血が花野の口を塞ぐ。









「ごめんなさい夏早さん。心は俺のものなんで。」



吸血はそう言って、花野の口を塞いでいた手をはなした。













「ちょ、茜!!俺のものって!!・・・どーいうこと?!」



花野はそう言って吸血に怒る。





「あはは・・・じゃあ、俺の所有物?」



「どっちも一緒じゃん」

























なんだか仲が良さそうに見える2人。












なんか・・・なんていうんだろう・・・















「分かった。今日は先帰る・・・」




俺はそう言って笑う。






















その後、花野が何か言った気がしたが、聞こえなかった。





























翔太に何て言われるだろうか。