「…大丈夫?
今日はゆっくり休むんだよ?」


「うん、ありがとう」


そう言って、手を軽く振りながら
下校する佑ちゃんを見送る。


佑ちゃんは、最後の最後まで『大丈夫?』と心配してくれていた。


…本当、良い友達を持てて幸せだな、私。


自然と笑みが零れ落ちる。


でも、体調は相変わらずぐったりなので、佑ちゃんの姿が見えなくなったら早々に保健室のドアノブを捻って中に入った。


「失礼します…」


「はーい…ってあら?
柳瀬さんどうしたの、その真っ青な顔」


入って早々に、
保健室の先生にきょとんとされた。


予想外の反応に私は少し驚く。


そして、体調悪いからバスが来るまでベッドで寝かせてくれますかと聞けば、二言返事で許可が出た。


……余程、顔色悪いのか。


あまりに会話がスムーズで穏やかだったため、そんな事を密かに思いつつベッドに体を寝かせる。


「柳瀬さん」


開いていたカーテンからひょっこり、
先生が顔を覗きこんできた。