初めて会ったのは私が働く酒場。
青いドレスに身を包んだ私に彼、ダートンは優しく微笑んで手を差しだした。

なんて可愛らしい顔の男の子。

ダートンの第1印象はそんな感じだった。

毎日、毎日、男の相手をして、本気にさせるのなんて簡単で。
酒と欲にまみれたオジサンばかりのこの場所で、ダートンは唯一汚れていないような気がした。

そんな彼が私を選んでくれたのは、酷く気分が良かった。

もちろん、最初は仕事だと割り切った関係で夜を過ごした。
どんな男でも、私の虜。
彼だってその内私にハマる。

でも、彼だけは例外だった。