姉さん、姉さん、そこに居る?

『居るわ、愛しいアルベルティーヌ』

苦しいの。体も熱があるみたいだし、

心も、あの人が亡くなってからずっと晴れないのよ

『そう・・。病が治るまで、ここで寝ておいで』

姉さんたちは、行ってしまうの?

私を置いて?

じゃあ、せめて、お願いだから・・・・・

どうか、私を忘れないでいて

『忘れないわ、愛しいほど憎い私の妹、アルベルティーヌ』

『あなたが居たら、私は見向きもされなかったけど・・・』

『あなたは有り難く、こうして居なくなってくれたわね』

姉さん?愛して、くれないの?

『言ったでしょう、愛しいほど憎らしいのだと』

『さようなら、きっともう会わないわ』


待って!待って、姉さん・・・!!

置いていかないで!

どうして、みんな私を置いていくの


愛してなんて、言わないから

せめて忘れないでいて欲しいだけだから・・・