「流れに流され・・・・来てしまった。」

あの第三理科室での不可思議なミーティングから、5日。

蘭松高校ホラ研メンバー、雪見、加山、暮山、知恵、久阪の五人は既にイギリスの空港へおりたっていた。

今日ほど宝くじを恨んだことは無いな、と暮山は時差でぼける頭を叩き起こす。

また暮山は寝ぼけ眼だというのに、相棒の加山は周りの景色に心躍らせ、歓声を上げていた。

「ひゃーっ!すげーっ、外人ばっかり!」

「そりゃそうだよ外国だもん・・・。」

知恵が、今にも走り出しそうな加山のリュックをつかみながら言った。