ママはその後も、色々と話を聞いてくれた。
といっても、私から何かを話す訳じゃなくって、正確にはママの質問攻めに応えていただけだった。
ママは凛ちゃんとの出会いから、現在に至るまで沢山の事を聞いてくれた。
ママは凛ちゃんがどんな子なのか興味深々だった。
私は包み隠さずに、凛ちゃんはちょっと問題児だけれどとっても優しくて、こんな私でもいつも一緒にいてくれる事なんかを話した。
ママはずっと笑顔で私の話を聞いてくれた。
凛ちゃんの話が一段落すると、私はすっかり冷めた紅茶を飲み干した。
普段はこんなに人と沢山話すことがないので、喉が渇いて仕方なかった。
その合間にママはタバコに火をつけ、鞄から携帯を取り出した。
「あら、大変。もうこんな時間じゃない!」
そう言われて視線を時計に向けると、もう明け方に近い時間になっていた。
「またゆっくり話しをしましょう。明日はママも一緒に行くからね。そろそろ寝よう。」
ママはそう言って立ち上がり、私の傍にやってくると、私の頭を優しく撫でた。
それがお開きの合図だと思った私は、立ち上がった。
「おやすみなさい。」
「うん、おやすみ。」
私はママにハグしてから、自分の部屋に向かった。