私を見つめるママの瞳はとても心配そうで、私はまた余計な心配をかけてしまったんじゃないかと思いしゅんとする。

「ううん、具合は大丈夫だよ。」


そこまで言って、少し考える。
ちゃんと、ママに自分の気持ちを伝えなくちゃ。

「あのね・・・。」

「うん?」

「私ね、ちゃんとなりたいの。」

「・・・どういう意味?」

「ちゃんとね、自分が思ってることをね・・・」

「うん。」

「相手に伝えられてるか分からなくて。」

「うん。」

「だから、ちゃんと治したい。」


私はやっぱり馬鹿だった。
きちんと説明したいんだけれど、何て伝えたら良いのか分からない。

上手に説明できないもどかしさで、なんだか胸がもやもやした。

だけれど、ママはテーブルで腕を組んで何やら真剣に考え込んでいる様子だった。
突然意味不明なことを言い出した私に、頭を悩ませているのかもしれないと思うと、途端に言わなきゃ良かったと後悔し始めた。