つま先が震えて限界だと伝えてくる。
私は諦めてかかとをつけた。


「はぁ。」

思わず溜息がでてしまう。



ほとんど人の居ない放課後の図書室。
窓からは光が差し込んでいる。


ボーッと下を向き、自分の影を眺めていると、あったはずの影が急に消えた。
ビクッと肩を揺らし振り向こうとしたら頭の横辺りから大きな手が私の目的地に迷いなくのびていった。