私と菜子は、日本史選択だったので教室を移動した。 「日本史の先生どんな人かな?」 私はつぶやいた。去年は歴史の授業がなかった。 少し緊張していた。会ったことがない先生の授業は緊張する。 「舞花、先生来たよ」 菜子が小さな声で言った。教室は静かになった。 私の先生への第一印象は『若い』というだけだった。