「…」

溜息を飲み込んで飲み込んで息が詰まる。


なんだってこんな思いしなきゃいけないんだ。

誰がどう悪いかじゃなくて、どう捉えてどう持っていくかって話だ。

あたしなりに頑張って築いてきた関係のはずだったのに。

自分って人間がこんなにも薄いものだったのかと、淋しさすら覚えた。

背中に刺さる視線はいつまでも痛い。
いつまで続くんだろう、学年が終わるまでかな。
そうしてもあと半分はあるのか。

先を思うと体全体が重くなったみたいだ。

背もたれに思い切り体重をかけると微かに軋む音がした。

ふと黒板の上にかけられた時計を見る。

HRまであと5分もある。
今日はきっと、1日が長いーー…。