結局、誰よりも早く教室を出たあたしは家に帰ることもせず何かをしようって気にもならなくて、バイト先近くの公園に来た。
遥たちの近くに居たくない、かと行って家に帰りたくもない。
自然と足は動いたけど、今日バイトは入っていないし、シフトを追加してくださいって言えるほど体力は余ってない。
精神的にくるものがあると、体にも影響があるみたいだ。
「はあ…」
溜め込んでいたそれを吐き出す。
遥たちを煽りたくない一心で飲み込んでいた。
少し体が軽くなったような気もした。
溜息つくと幸せが、なんて言い出した人は全部飲み込んで生きていたんだろうか。