あれから一ヶ月が過ぎた。
あの日以来
名前のわからない彼、と会うことはなく
なにか引っかかって
モヤモヤしていた。
「ゆーり!今日ね、琉の友達と遊ぶんだけど、来てくれない??」
「なんで私がー?」
「だって3人ってちょっと ね?」
「んー。」
「わかった!クレープ奢るから!」
「え〜?」
「優里の好きなやつ!」
「ん〜」
「ジュースも!」
「てかさ、なんでそこまで私に来て欲しいの?」
「うっ」
「あ、なにか言えないことが?」
「違うのー。琉の友達が優里に来て欲しいって。」
「え?その友達って誰なの?」
「わからないのー。琉も教えてくんなくてさー」
「なにそれー」
「ね?ダメ?」
「いいよ、クレープ奢ってくれるならー」
「ありがと!じゃ、いこ!」
この時はまだなにも
知らなかった。
これからどうなるのかなんて
想像さえしてなかった_____