「柚先輩…っ!」







契約をしたあの場所。


あの桜の木の下で


あたしはアイツを呼びとめた。





「…何?」



アイツの冷たい視線が

いつもどおりに突き刺さって


あたしは少し怯んだ。





でも、大丈夫。


あたしはもう、ひとりじゃない。




しーちゃんが


応援してくれている人が


ちゃんといるから…。






「先輩、柚先輩…。」







あたしは大きく深呼吸をした。