『3年1組、浅日柚。』


「はい。」




アイツの声が

ステージから響く。


それと同時に

周りからわぁと歓声があがった。


そこには


『わたし今日、ユキくんに告白する~。』


なんて声も

ところどころ混ざっていて


ギューっと胸が締め付けられたように痛かった。



「綺羅ちゃん…。」


そうやさしくあたしの背中をなでてくれる

しーちゃんの手が

すごく、あたたかかった。