公園では、同じ高校の制服を着た男子生徒がサッカーをしていた。

その姿を横目に、公園を通り過ぎようとすると、ボールが飛んできた。

「ごめんごめん!!」

雅紀がボールをキャッチしてくれていたみたいで、ぶつかりはしなかったが
ボールの持ち主が駆け寄ってくる。

雅紀「あ、亮先輩だったんですね。気をつけてくださいよ〜」

亮先輩と呼ばれる彼はにこにこしながら
ボールを受け取る。
亮「ごめんごめん。」
謝りながら私と目が合った瞬間、彼は目を見開いた。

亮「え!?あ、雅紀、の彼女?」

そこまで驚かなくてもいいのに…

雅紀「違いますよ、…まだ。((ボソッ)」

亮「そっかー!そうだよな!で、お名前は?」

『あ、奈々美です。』

亮「奈々美ちゃん!ボール飛ばしてごめんね!んじゃっ!」

名前だけ聞いて去っていったよ…すごい人(笑)