翌日、登校して席に着くと友人の優里が近づいてきた。

優里｢おはよ〜。｣

『あ、優里おはよ。あ、そうそう。
やっと別れられたよ』

優里｢ひっどい言い方！まぁおめでとう(笑)｣

優里には暴力のことは言っていないが束縛され、好きでもないから別れたいとは相談していた。

『ありがとう(笑)』

チャイムが鳴り、朝のHRが始まるとブレザーの中で携帯が震える。

｢彼氏と別れたって本当？｣

雅紀からのメールだった。目の前にいるのになんでわざわざメールで聞いてくるんだろう。
てか聞いてたのかよ。

とりあえずメールは無視してたらHRは終わり、雅紀が振り返ってきた

雅紀｢奈々美！本当？｣

『ん？なにが？』

雅紀｢さっきの！｣
興奮しているのか、声が大きい。

『あーうん。昨日ね。』

雅紀｢そっかー。そっかー。｣

優里｢奈々美。１限音楽だから行こ。｣

『あ、まって。今行く、』
雅紀を残し、教科書を持って優里とともに音楽室へ向かった。