そのまま歩き、家の近くまで来た。

『送ってくれてありがと。じゃあまた明日。』

雅紀「奈々美!あのさ…」

『ん?』

雅紀「ごめんやっぱなんでもない!じゃね!」

雅紀はそういうと、走って帰ってしまった。

なにを言いたかったんだろう。

家の中に入り、自室でゴミ袋を広げる。
直人からもらったもの、プリクラ。
いらないものばかり。
ただ、ひとつだけ捨てるのが躊躇われるものがあった。
直人からもらった、ネックレス。
バイトして買ったと言っていたたぶん少し高いもの。

しょうがない、返すかな…
とメールを送る。

『渡したいモノがあるから1回会えないかな』

するとすぐに返信が来た。

「俺も渡したいものがある。明日の放課後でいい?」

次の日の放課後、会う約束をした。