「…朝からうるさいと思ったら、やっぱりお前らか」



すると、横の道から颯人がやって来た。
…助かったぁ。
あたしだけじゃどうにもならない。

桐島 颯人-Hayato Kirishima-。
頭が良くて、冷静。
クールで無愛想だけど、頼りになる存在。
いつも欠かさずかけている黒縁眼鏡が似合っている。



「…颯人!2人を止めるの手伝って!」

「美稀は相変わらず大変だな。…放っておくのが1番の方法だと思うよ」

「でも…」



そうかもしれないけど、2人が本当に仲が悪くなっちゃったら嫌だし…



「美稀、俺たちは俺たちで学校に行こう」

「…あっ、颯人!」



あたしは颯人に腕を掴まれ、隣に移動する。
後ろを見ると、まだケンカしている。
…今日は颯人の言う通り様子見ようかな。


あたしは颯人とお喋りしていると、あっという間に学校に着いた。
いよいよ、クラス発表……