ピピピピピッ!



ピピピピピッ!!




目覚まし時計のアラームで目が覚める。

…さっきのは夢か。
少しガッカリしながらも、ベッドから起き上がり制服に着替える。


今日から高校生。
新しい制服に身を包み、階段を降りる。
顔を洗い、歯を磨く。
コテで髪を巻いて、ナチュラルメイクで完璧。


リビングに向かうと、お母さんとお父さんが既にいた。



「おはよう、美稀」

「おはよう!今日から高校生だな」

「うん、おはよう」



いつもと変わらない朝。
そして、いつもと変わらないのは朝だけじゃない。

時計を見ると、時刻は8:00を示していた。
…急がなきゃ!
そろそろあの人が来る頃……