その後も 部活なに入る? 友達出来るかな、など話題に花を咲かせているうちに、学校に着いた。
あたしと爽がこれから入学する高校は、
『 桜宮高等学校 』
市で2つしかない公立高校の1つだ。
「えっとー、クラスは・・・・・」
背伸びをしながらひたすら 船井 鈴 の文字を探す。
「あった」
先に口を開いたのは爽だった。
「ほんと!?同じ?同じクラス??」
「え・・・っと、
違う。鈴がB組で、俺がE組」
「えっ」
うっそ。
期待し過ぎていたせいで、ショックも大きい。
爽のいないクラスでちゃんと友達が出来るだろうか。
授業についていけなかったらどうしよう。
「大丈夫だよ。
鈴なら友達作りなんて楽勝!でしょ?」
「爽・・・・・」
そうだよ。別に人見知りなわけじゃないんだし、
爽がいなくてもきっと大丈夫。
「うん!」
あたしは元気よく返事をして爽と別れた。