だからきっと調子に乗ったんだ。 だって怜、怒ってた。 あれから何分たっただろう。 部屋を出ていってから 全然戻ってこない。 少し戸を開ける。 怜がいないときに 部屋の外に出るのは初めてで 少し怖かったけど、 このまま怜が戻ってこないことの方が 怖かった。 外はもう真っ暗。 廊下をペタペタ歩いていると、 前から人の影がみえた。 「怜…?」