「おい、静かにしろ急に音を立てるな藍が怖がるだろ。」

そういって怜は
抱きしめる腕に力を込める。

「ほんとだ。親父がいってた通りだ。怜は藍ちゃんにベッタリだって。」
「ほんとだよ。こんな怜はじめてみた」

なんて笑い合うふたつの声。
ゆっくりと振り返ると
綺麗な顔をしたすらっと長身の男の人が
二人いた。