それから少し親父さまと雑談して
また怜の部屋に戻った。

「怜…。」

ここ3日、ずっときになってたことがある。

「ん?」

どうして

「どうして怜は私をここへ連れてきたの?ほうっておいてもよかったのに。」

私が闇金業者に捕まったって
何されたって
極道の佐摩組には関係ないはず。

なのに、どうして?

怜は少し驚いたように目を開いた。

「おい、極道者だって薄着で裸足の子供を見捨てるほど鬼じゃねぇ」

そういって笑いながら私の頭をなでた。