「辛かったな」「頑張ったな」
そんなありきたりな言葉しか
かけてやれない自分が悔しかった。

俺がいままで出会ったどんな女より
こいつは綺麗で儚くて脆い存在なような気がした。

そして俺は無意識に彼女の額に唇をよせ耳元で

「俺が絶対守るから。」

そう囁いていた。