恐怖と不安に身体を震わせていると さっきのお兄さんが私の肩に手を回し 耳元で囁いた。 「大丈夫。怖いことはなんもねぇから」 低いけど優しい声。 信じていいかはわからない。 だけど、今はその言葉を信じてないと 自分が壊れそうで。 私は彼の胸に頭を預けて 襲い来る恐怖に目を閉じた。