「お前またアイツ騙してんの?」

「うるさい」

「なんだと!」

「すまんすまん、つい声に出た」

「まあいい、樋口にバレると面倒ごと増えるぞ〜」

「いいんだよ別に」

何かと世話をやいてくれるコイツが僕の親友

(だと思ってる)

谷口智浩だ

「智浩もさ〜何かと樋口に喧嘩売ってんのに
なんで俺だけ怒られんの〜?」

「そりゃお前の要領が悪いからだ」

「だよな、ハハ、ハ…」

もういい僕は一人でいい

どくれながら屋上に向かう