時間が経てば経つほど、シュウを失った寂しさで胸がいっぱいになる。


ねぇ、本当に終わったの……?


こんなにも呆気なく。


シュウと出逢ってから今まで、なんだったんだろう?


なんの為に出逢ったんだろう?


シュウは今頃なにを思ってるの?


これからどうすればいいんだろう……。


田舎に帰る?


このまま東京に残れば、シュウと又偶然会って、シュウとやり直すことができるかな?


そう思ってると、携帯が鳴った。


―着信 シュウ


シュウ?!


昨日の話は嘘だよって、

やり直そうって言ってくれる……?



私は息が止まりそうなほどドキドキしながら、電話に出る。



「もしもし」


「倫子さん?」


「……うん」


「俺、倫子さんの実家に電話して謝るから、倫子さん、一回実家に帰りなよ」


「……えっ?」



なんでそんなことを言うの……?



「倫子さんのご両親、心配すると思うし、俺と別れてすぐ他の人と住んだら、連れ戻されるかもしれないよ?」



シュウにとって私は、元々大きい存在じゃなかったのかもしれない。


そう思うと悔しくて涙が出た。



「倫子さん……?」


「もう……もう別れたんだから私がどうしようがシュウには関係ないでしょ?!」