私は急いでお風呂を済ませ、ドアを開けてキッチンの方を見て、シュウの姿を確認するとホッとしてシュウのところに行く。



「早かったね」


「……うん。眠いから早く出たの」


「そう。ヒデキ呼んでくるよ」


「なんで?!」


「お風呂入れって」


「あぁ……じゃあ私、部屋に行くね」


「うん。俺もすぐ行くから」


「うん」



私は急いで寝室に行き、濡れた髪を乾かす。


少しするとシュウが来て、ベッドの上に腰を降ろして言った。



「倫子さん、ごめんね。やっぱり俺、明日ヒデキに出ていってもらうように……」



「いいの!だってシュウ、ちゃんと守ってくれるでしょ?だから大丈夫」



私は笑顔で答える。


本当は怖いけど、追い出すのも又怖い気がした。



「ならいいけど……。無理してない?」


「うん」



私はそう言ってシュウの隣に座り、シュウに抱きついてほっぺたにキスをする。


シュウは強く私を抱きしめて、そのままベッドに転がった。



「髪……まだ濡れてるよ?」


「いいよ」



どれくらい振りだろう……。


シュウと肌を重ねるのは。


シュウ、

こうして離さないでね。


ちゃんと守ってね……。