「やっぱりシュウの作る料理は美味しいね」
「うん。すげー美味い」
三人で黙々と食べ、食べ終わる頃、ヒデキに聞いた。
「ねぇ、仕事してるの?」
「……一応ね」
「じゃあ、昼はいないんだ?」
「さぁ?不定期な仕事だから特に決まってない」
「ふーん。なんの仕事?」
「……秘密」
秘密にする意味が分からない。
「でも、明日の昼はいないから。じゃ、御馳走様。部屋に行くよ」
ヒデキはそう言って食器を片付けると部屋に戻る。
「変な奴……。ご飯作ってる間、なに話してたの?」
「親のこととか……いろいろ聞かれた」
「そっかぁ。でも、簡単に信用したらダメだからね?」
「分かってるよ。風呂入ってくる」
「うん。じゃあ食器洗っとくね!」
「うん」
シュウはお風呂に行き、食器を洗ってるとヒデキが来て言った。
「兄さんは?」
「お風呂」
「ふーん」
ヒデキは私の隣まできて、私の顔をジッと見る。
「なによ?」
「別に。なんでこんな女がいいんだろうって思っただけ」
「余計なお世話です!……アンタ何者なの?」
「……高山秀明の弟」
信じられない。